親から子に虫歯が移る?
投稿日:2023年5月30日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは
荏原中延駅から徒歩1分の歯科医院
中延デンタルクリニック 歯科衛生士の鴫原です。
親から子供へ虫歯が移ることをご存知ですか?
生まれてすぐの赤ちゃんの口の中に虫歯菌はいません。ではなぜ虫歯になってしまうのでしょうか?
実は、生活を共にしている大人達(親や祖父母)から唾液を介して子供へと感染してしまうためです。
虫歯菌の代表であるミュータンス菌は、歯などの硬い組織に付着するのを好む細菌なので乳歯の生え始める頃から感染が始まります。その感染しやすい生後19~31ヶ月頃の期間を「感染の窓」といい、この窓が開いている時期は虫歯への感染が起こりやすいと言われているので乳歯が生え揃う3歳ころまでに虫歯菌の感染対策をすることは、その後大人になっても虫歯になりにくいと言われています。
ポイントとしては「大人と同じ食器類を共有しないこと」1日に何度も食事やおやつを食べる「ダラダラ食べを控えること」「周りの大人も虫歯の治療をして口腔内を清潔に保つこと」です。子供の虫歯の治療では、「歯みがきをしなかった」ことや「甘いものの食べ過ぎ」といった子供に原因があるように言われますが、実は周りの大人が口の中をきれいにして接してあげることが予防の上でとても大切なことなのです。
しかし最近は親から子に移る垂直感染はしないとも聞きます。あくまで説なのであまり神経質にはなりすぎずに、歯が生え始めたら歯医者に行きフッ素塗布を行なうことや自宅での歯みがき習慣を身につけさせてあげましょう。
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