知覚過敏の原因と対策
投稿日:2022年3月18日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!荏原中延から徒歩1分!中延デンタルクリニックです!
みなさんは「知覚過敏」という言葉を聞いた事があるでしょうか?
普段冷たいものがしみたり歯磨きをしている時に歯がしみて虫歯かな?
と不安になったことはありませんか?
もしかしてそれは知覚過敏の症状かもしれません!
今回は知覚過敏について詳しく説明していきます!!!
知覚過敏症の原因は、歯の根元にある象牙質が露出してしまうことです。
歯の表面はエナメル質という非常に固い素材に覆われており、
その中に象牙質そして神経があります。
しかし根の表面にはエナメル質がないため、歯茎が下がり根の部分が露出すると象牙質に様々な刺激が伝わり、それが歯の神経につたわりしみてしまいます。
象牙質が露出する原因は
歯周病により歯茎が下がったり 日常的ににするブラッシングの圧が強すぎる。
歯肉が縮んだり、摩耗することによって歯の露出が起こり、
歯ブラシや、冷たい水・空気がそこに刺激を与え、それが神経に伝わって痛みになります。
この刺激を繰り返し、歯の神経を興奮させていると、次第に歯の神経が敏感になっていき、
さらに痛みを感じるようになってしまいます。
知覚過敏を治すためには
1 .知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
歯磨き粉の成分虫歯予防の成分が多く含まれていたり、歯槽膿漏用の成分が多かったり、用途によって使い分けることが大切です。知覚過敏用の歯磨き粉には、硝酸カリウムという薬用成分が含まれています。
カリウムイオンが露出した象牙質に作用し、「しみる」と感じる神経の感覚を鈍らせることで、しみるのを軽減します。
毎日使用を続けることで、徐々に歯がしみる症状が落ち着くことが期待できます。
しみる症状が軽い、あるいは一時的な場合、歯磨き粉を知覚過敏用に変えるだけで、症状が改善、解消することが多いです。
症状が長引く場合または痛みが強い場合には時間を見つけて早めに歯科医院を受診しましょう。
2.知覚過敏抑制薬の塗布
歯科医院には、知覚過敏を抑える薬があります。
薬に含まれる成分が、露出した象牙質をカバーすることで、歯の内部にある神経に刺激が伝わりにくくし、しみるのを抑えます。
効果は長く続くわけではないので、歯ブラシを強くしすぎたり、歯ぎしりや食いしばりなどの噛む力が伝わり続けると、またしみるようになることもあります。
ただし、歯がしみていない間に歯の再石灰化がうまく進めば、薬の効果がなくなっても、知覚過敏症状が改善されることがあります。
3.プラスチックでコーテイング
しみている象牙質が露出している部分を虫歯の穴を埋める「レジン」というプラスチックコーティングすることがあります。
そうすることで、冷たいものの刺激や、歯ブラシの毛先が当たった時の摩擦熱などが、象牙質に伝わらなくなり、しみる症状が改善します。
効果は大きいですが、歯ぎしりや食いしばりの力が歯にかかり続けると、レジンが取れたり、取れなくてもすり減っていき、レジンと歯の隙間ができて、しみが再発することがあります。
ただし、歯がしみていない間に歯の再石灰化がうまく進めば、コーティング材が取れたりすり減っても、知覚過敏症状が改善されることがあります。
4.日中の食いしばり等を気をつける、マウスピースを使用する
歯に力がかかり続けると、知覚過敏が誘発させる原因になります。
1日に何度も意識して、日中の噛み癖、食いしばり癖に気をつけ、歯に力がかからないようにすることで、知覚過敏が治ることがあります。
しかし、噛みしめや食いしばりなどは普段から意識することで
軽減できますが寝ている時の歯ぎしりは無意識の中でするものです
睡眠時の歯ぎしりは、食事の時の何倍もの力が長時間歯にかかっています。
そうなると、地震で建物の壁が崩れていくように、歯の根元の表面が削れていき知覚過敏になりやすくなります
歯ぎしりを直接治すのではなく、歯ぎしりによる力が歯にかかり、歯の根元のエナメル質や歯周組織を破壊し、知覚過敏を引き起こさないように、マウスピース(ナイトガード)を使用します。
きちんと歯形を取って作製し、噛む力が歯全体に分散するように調整するので、特定の歯にだけ力がかかりダメージを受けるのを防ぐことができます。
日常の中で、知覚過敏が出る原因は数多くあります。
もちろん、エナメル質が溶けたり、歯ぐきが下がっていなくても、極端に冷たい物などでは、エナメル質の上からでも象牙質に温度刺激が伝わりしみることがあります。
また、象牙質が見えていても、知覚過敏が全くない方もいらっしゃいます。
象牙質の中の象牙細管の穴は、慢性的な刺激や加齢などにより、少しずつ塞がってくることもあるため、象牙質が露出していても、必ずしも知覚過敏が起きるということではありません。
知覚過敏は一時的にしみるのが特徴です。
ずっとしみていたり、ズキズキ痛む場合は、気がつかないところに虫歯があるかもしれません。
しみるのが強い、気になる方は、早めに歯科医院を受診をするようにしましょう。
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